fushi

枝を支えていた
枝を包んでいた
枝を失った

失って生まれた穴
強く美しいカタチ
風が光が通る、始まりの穴



fushi

It was supporting the branch.
It was wrapped in a branch.
It lost a branch.

Hole was born to lose.
It is beautiful form strongly.
Light passes through the wind holes in the beginning.







この穴は、木の抜節。
幹の中に存在する枝の根元であり、この穴から枝が生えていたことになる。
枝の根元は必ずしも抜節になっているわけではなく、節には生節と死節があり
死節の中でも中の枝が抜けてしまって穴が空いたものが抜節と呼ばれる。
この作品に使用した材料はスギ、マツ、ヒノキなどの針葉樹で、
プレカット工場などで廃棄される柱の端材から取っている。
穴の空いた抜節は、見た目が悪いことに加えパテ埋めなどの余計な作業が
必要になることから、建築材料としては嫌われその多くが廃棄されているのが現状だ。
節の周りは、枝を支えていた部分に当たるため強い組織でできている。
加えて木目がリング状に通っており、スギなどのやわらかい針葉樹でも
十分な強度が得られる。
形状は、節周辺特有の木目の曲線に由来する。
繊維方向に割るという工程により、木目を犯さず美しい曲線をそのまま生かすことができる。
この作品は原点環帰の中のひと作品です。