原点環帰


2002 〜
-fushi-製作

2004〜
めばえ工舎設立
家具製作

2011
東日本大震災、福島第一原発事故

2012
-ひなにんぎょう-製作

北海道視察研修開始

札幌にて
-昇和-製作

-石ノ女-製作

-木ノ女-製作







僕は節と出会ってから、ずっと考えている。
彼らは何かを持っている。彼らは何かを発している、彼らは何かを欲している。
僕を引き寄せてやまない節の魅力、その本質は一体何なのか。

とても知りたくて、手を動かすたびに問いかけた。
少しずつ解きほぐす、彼らの姿。

強く美しいカタチの由来。


2002








節を削り初めて10年。
ずっと感いていたその魅力の正体が、少し掴めた気がします。








2011年3月11日に起こる東日本大震災と福島第一原発の事故。
その日を境に激変することとなる、僕たちの暮らし。
震災は天災です。原発事故は人災です。
間違っていたことに気づいたら、反省し改めなければいけません。
そして、変わらなければ同じことを繰り返すかもしれません。


あれだけのことが起こった以上、僕たちも変わらなくてはいけません。
あの頃と同じことをしていてはいけない。
あの頃の延長上にいてはいけない。
あの頃に戻りたいと思っていてはいけない。


哀しみ、怒り、恨み、喜び
狂い、苦しみ、迷い、感謝
感情は消化されず作品として産み落とす他、手段はありませんでした。


福島でものづくりをしていた僕と、その側で暮らしていた家族。
震災と原発事故を受けての僕達の選択とその足跡が、この作品を生みました。


学生だった僕が、大好きで削っていた節。
時が経ち、様々な作品を経て、震災が起こり、世界が変わり、僕が変わり、
場所を変えて、素材を変えて、そののちに、節に還って来ることが出来ました。
あの日の激震から得られた小さな実りです。




最後に、東日本大震災及び福島第一原発の事故により犠牲になられた方々、
小さくても被害を受けられた方々、今も戦っている全ての方々、
心よりご冥福をお祈りし、お見舞いを申し上げます。